立花理佐 ゴールデン☆ベスト





立花理佐 ゴールデン☆ベスト
発売日 2013年11月27日
型番 TOCT10909


01. 疑問
02. 月曜日に雨は降らない
03. 大人はわかってくれない
04. 瞳に天気雨
05. キミはどんとくらい
06. 17%のKISS
07. サヨナラを言わせないで
08. クレヨン’S HILLへつれてって
09. 刹那主義
10. 内気なガール・ハント
11. リサの妖精伝説 -FAIRY TALE-
12. リサの妖精伝説 -BE-BOP HIGHSCHOOL-
13. 最高の一日 ~One Day~
14. 半分恋人
15. スロー・ダンスは踊らない
16. 恋より近くに
17. 愛が待ちきれない


【アルバム一口メモ】立花理佐の歩みを知ることができるベスト盤。中山美穂に近い『少しツッパリ』なイメージで売り出そうとしたデビュー期から、少しアイドルポップに近付いた『キミはどんとくらい』が一番知られている曲だろうか。私はレトロゲーファンなので、ファミコンのディスクシステムのゲーム『リサの妖精伝説』がなんといってもベストトラックである。


 さて、最近はですね、ちょっと早い夏バテと闘いながら、次のKindle本の準備をしておる次第であります。出来れば九月、秋頃には一冊出せればな、と思っております。

 Kindle様のお陰で小銭が入って参りまして、吸収のための書籍代とさせて頂いております。そしてこの『だめなやつら』のCDや本のアマゾンリンクも、知らぬ間に軌道に乗っておったようで、先日びっくりするくらいの(予想を超えた)収入がありました。

 皆さんが義理堅く、ここのリンクを通過して本やCD等を買ってくださったお陰であります。やはり人生、面白い作品は『読まねば』なりませんし『紹介せねば』なりません。

 ここで本日ご紹介する本です。戸川昌子の『火の接吻』です。





 もしかしたら、今年読むミステリーの一位になるかもしれません。暫定一位です。ちょっと凄い物を読んでしまった…、というのが正直な感想です。結城昌治の『公園には誰もいない』が暫定一位でしたが、ひっくり返しましたね。

 女流作家を一段低く見ているつもりはないのですが、全体を通して鬼気迫る積み重ね芸を達成しており、粘着的に執着的に、何度も事件の様相がひっくり返っていきます。

 そうして読了後『あぁ、この真相しかないだろうな、思えば何度もヒントは目の前でチラついていたな』と、大きな溜息とともに思い返されるのでした。

 事件自体はシンプルなのです。三人の子供が五歳の時、マッチで火遊びをしていて、その火が屋敷に燃え移り、少年の父親が焼死した。というもので、物語は26年後、その三人が消防士、刑事、保険会社の御曹司、となって奇妙な運命の糸に引かれていく。というものです。

 物理トリックが、アリバイが、という類いで頭をひねる話ではなく、よくもまぁこんなシンプルな題材でここまでひねくり回した作品を構築できるな、と感嘆すること請け合い。読み終えるまでに事件の全体像を予測できる読者は、ほとんどいないでしょう。実際、私は本当の黒幕が誰なのか、全く予想が出来ませんでした。

 そうして何よりも考えさせられたのは、男は何歳になっても子供心を失わず、ウブで、愛という幻想を信じてみたい、と思う生き物で、女を冷酷なまでに『打算的な生き物』として描いているところです。

 それぞれの人物の視点で章が展開し、エピローグでは新聞記事の切り抜きで呆気なくその後、の報告があるのですが『悪』に生きようとした者に強烈な肘鉄を食らわせています(大金を取り損ねた)しかし、その記事のすぐ横で、またしぶとく打算的に生きる報告がなされ『知らない』ということは幸せなのか不幸なのか、みたいなことも考えさせられます。そうして男の描く『ハッピーエンド』みたいな突き抜けではなく、人生の皮肉や運命でギリギリ悪に鉄槌を下ろすのも女流作家ならではだと思いますね。

 何を言っているのか伝わりませんね、読了後にまたお越しくだされば『なるほどな』といったコメントだと思っています。

 しかし、これは私のタイプでしたね。クリスティ的、といいますか、結局私はトリックやアリバイよりも、何が起こっているのか、この違和感は何なのか、終盤に払拭されるのだろうか、とか、探偵が疑問や推測を犯人に向かって投げかける時の、暴く者と暴かれたくない者の心理の駆け引きがたまらなくドキドキして好きなのだな、ということに改めて気付かされた一冊だったのです。

 そうしてこれは、私が嫁さんに怒られるリアルな日常、私の秘密の買い物や小細工をすぐ見抜き、ネチネチと畳みかけて罪を暴く、ウチの鬼嫁との日々に近いから、こういう作品が好きなのかな、という自己分析をしてみたりとか…。

 あんまりこういう身もふたもない紹介の仕方は芸が無いですが『死ぬまでに読みたいミステリーの一冊』と言ってしまっていいでしょう。



いつも来てくれてありがとう。貴方が押すから順位が上がる。やる気も上がる。

コメント

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Re: タイトルなし

> ここに書くのはどうかと思いますが、facebook乗っ取りですよ!
ここに書いて頂いて助かりました!
本当に復旧まで難航しまして、ようやく我が手に戻りました。
報告ありがとうございました。

ここに書くのはどうかと思いますが、facebook乗っ取りですよ!

Re: No title

初戸川昌子作品でして、前情報では、ちょっと度が過ぎたエロ描写のキワモノ系、みたいなイメージを持っていたのですが、なんのなんの、真っ当なミステリ作品でした。
私はミステリを読むときは、詮索をせず、三歳児の頭になって読み進めるので、何度も驚かされましたよ。オススメですね。

Re: タイトルなし

ある意味、嫁は名探偵かもしれません(笑)

No title

これだけ煽られると気になりますね。戸川昌子は昔、長編を少しかため読みしたことがあって、トンデモ系も多いなとは思っていましたが、あらためてきちんと読んでみたくなりました。

だから嫁をあざむくはずがヒントをちりばめてしまうのですね
バレてから納得w
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