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藤井一子 ALL THAT ICHIKO




藤井一子 ALL THAT ICHIKO
発売日 1987年12月21日
型番 32JC-270


01.バンクショット
02.スナイパー
03.スパンク-平手打ち-
04.あなたにコンプレックス
05.モーニング・コール
06.チェック・ポイント
07.エトワール
08.Bad Girl
09.初恋進化論
10.シンデレラ・コンプレックス
11.SUMMER RAIN
12.鏡を割った自分
13.笑顔をのこして
14.夏を止めて

【アルバム一口レビュー】藤井一子は『チェックポイント』これに尽きるでしょう。君も聴けば耳に残るぞ!チェチェチェ チェックポイント♪


 井上真偽(いのうえまぎ)先生の『その可能性はすでに考えた』を読み終えた。





 いやぁ、たっぷりとミステリへの愛を堪能いたしましたよ。設定から探偵の役割からちょっと変わっていて、探偵は現実の真相よりも『奇蹟』を信じ、それを証明しようとする。

 簡単に言えば相手が『これこれこういう理由でこの事件は起こったのだ』と探偵に詰め寄れば、探偵はその提示された物理トリックの穴を突き『その論ではどこそこに穴があります。だからこの現象は奇蹟なのです』と返す。

 その奇蹟というのが依頼人の少女の回想によると、数年前に起こった山村、センサー付きの閉鎖空間で起きた新興宗教集団自決事件での唯一の生き残りである少女が見た、首なし遺体が自分を抱きかかえ歩き、自分は抱かれながらその首を抱いていた。というもの。

 なので、格好としては『あなたの論には隙がある。だからこれは奇蹟なのです。首なし聖者が抱えて歩いた奇蹟現象なのです』と論破していくのが探偵の役割、という通常の逆を行く型。

 こう書くと荒唐無稽のようだが、物語には眉をひそめるほどの不自然さはなく、終始熱い展開で進んで行く。

 物語は自然、多重解決物の様相を呈し、探偵に立ち向かって行く刺客はどれもアクが強く、仮面ライダーのショッカー怪人のように次々と探偵の前へ立ちはだかる。

 この様式美! 誠に楽しい探偵小説的趣向ではないか。

 そして主人公の探偵が反撃するときに放つセリフがタイトルである『その可能性はすでに考えた』なのだ。

 観客は『いよっ! 待ってました』という合いの手を入れたくなるヒーロー然とした見得の切り方である。木枯らし紋次郎や眠狂四郎のような決め台詞に連なる、正当なエンタメとしての骨格であろう。

 経歴を見れば作者は東大卒。小栗虫太郎的な匂いを思わせるペダントリーも嫌味に映らない。

 作者の賢さがあれば、中国の故事や言い回しを多分に盛り込んだ本作は、中国に向けて翻訳されたら、そのサービス過剰な推理合戦も相まって、きっと歓迎されることだろう。

 我が国の違法アップロード問題、スマホが普及して、コミックや音楽が無料で享受できることが当たり前になった若い世代。著作物や創作物になんで金を払うの? 作者なら大勢に届けば本望じゃね? と真顔で尋ねるま○が村ユーザー。

 健全な創作活動に先細りしか感じられない日本を見限り、マーケットに中国を視野に入れることは賢明なことだろう。専業で続けたい創作者には得るべきものの多い作品である。






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