リア・ディゾン Destiny Line

リア・ディゾン Destiny Line
発売日 2007年9月12日
型番 VICL-36290
01. IMPOSSIBLE
02. Everything Anything
03. Missing
04. 恋しよう♪
05. 運命線
06. Could you be that one?
07. Are you feelin' for me ?
08. Softly
09. Time (Clock Of The Heart)
10. アイシテル~Love Story
11. Wonderlin'
12. L・O・V・E U
13. Drive me crazy
14. Again and Again
15. 恋しよう♪~yasutaka nakata-capsule mix~
本日はリア・ディゾンのジャケをスキャンしてみた。このアルバム、なかなか心地よい。9曲目の『タイム』などは、カルチャークラブのカバーで、80年代に青春を過ごした貴兄にはグッとくるナンバーのはず。
ボーイジョージの妖しい女装ですよ。時代的に神官ポー(※宇宙刑事シャイダー)とダブりますよ。
このアルバムの白眉といえば『恋しよう』の対決。4曲目がオリジナルシングバージョンで15曲目がきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュース等でお馴染みの中田ヤスタカ氏。
原曲に喧嘩を売るようなバキバキに手を加えた中田ヤスタカ氏のリミックス。
「売れる曲とはこう作るのだ」
と言わんばかりの原曲レイプ。オリジナルはシングルで出しているのに面目丸つぶれ。そういうヒリヒリした作り手同士の緊迫した空気がたまらない。一色触発。
そういう喧嘩は健全だと思う。文化的に。
『あまりにもつまらない作品が多いから、自分で作った』
という態度は格好良い。そしてその言葉に追従する作品のクオリティ。『大口叩けば嫌われるかもしれない』という不安すらも屈服させる作品の出来。突出した天才しか為し得ないことだろう。
創作で、かなり遠くまでツイッターのツリーを旅して『承認欲求が創作の動機なんて』みたいな発言を目にした。ちょっと「ん?」となった。
私の創作に対するスタンスは、常に読み手ありき、であり、読んでいる誰かを思い描いて『喜ぶかな』みたいなことを考えながら作品を作っている。
だから完成を加速させるガソリンは『面白かった』と言ってもらえる発表後のイメージなのだ。
その方の姿勢だと、作者が面白いと思うものを信じて己が納得する形を仕上げろ。
ということになるのだろうが、そういう第三者視点を省いてしまったら、とてもひどいオナニー、自己中心的なものになる恐れを孕みはしないだろうか? これも突出した天才しか為し得ないような技法かと思うのだがどうだろう。
確かに外野の声を遮断して、作り手の信じる思うがままの創作、というものは作る方は気持ちが良いだろう。そういう高揚感は読み手に伝わると思う。しかしバランスを取るのが大変なような気もする。
その高揚感でねじ伏せろ、ということなのか。まだその境地に私は達していない。そういう心意気で一本、今後取り組んでみても面白いかもしれない。

↑いつも来てくれてありがとう。貴方が押すから順位が上がる。やる気も上がる。