NEW BEST 1500 桑田靖子

NEW BEST 1500 桑田靖子
発売日 2005年8月24日
型番 TOCT-11032
01. 脱・プラトニック
02. 愛・モラル
03. もしかしてドリーム
04. マイ・ジョイフル・ハート
05. あいにく片想い
06. ガラスのラブレター
07. ひそやかな反乱
08. うれしはずかし うっふっふ
09. Just
10. 僕たちのrun Away
たまには真面目な事を書く。
久しぶりに感動したからだ。私がホームページを立ち上げた1996年、その頃からのお付き合いである「静炉巌」さん。
となりに貼ってあるリンク集「湘南から元気倶楽部」の作者。
そこから派生した別のブログ「それは夏の時間」の、テーマ別記事にある「はじめに」を読んで、深く共感したのである。
そうだ、そんな思いで、私もマックに向かって何かを発信し始めたはずだった。
思えば私も「物作り」の業に取り憑かれた一人である。
奇跡的に雑誌連載を始めることが出来たがプロという自覚は全く無く、仮に連載をしていなかったとしても、ホームページやブログなりでわけのわからない文章を発信し続けていたことだろう。
そして静炉巌さん制作のホームビデオ「ウルトラマン シャクティス」そのネーミングの妙もさることながら(お子さんが突発的に決めたらしい)、全編を貫く熱い創作魂。
私は声を引きつらせて笑ってしまった。久しぶりの事である。他人の創作物に対して、私は必要以上にクールである。取り込まれないように、冷静に分析できるよう、娯楽には常に距離を取っているからだ。
そうだ、創作の原点はこういうことだった。単純明快。
まず自分が大笑いして(熱くなって)取り組む、そして出来上がった物を俯瞰で眺める、隣の人にも笑ってもらいたいので、自分だけにしかわからないコードをデコレートする。
それが商用にまで高まれば商品になる。
だが、その「商品」というものに対して、現代は過酷な状況を迎えている。
一流アーティストも「CDが売れない」と嘆いている。
そりゃそうだろう。我が家の三人の子供も、お気に入りのアーティストCDを買う、という発想がない。三人の部屋にCDは一枚もない。
iphoneのYouTubeアプリで簡単にお目当ての曲が聴けてしまうからだ。
そのうちにCDもなくなり、漫画や小説も一部の好事家だけの楽しみとなり、上の世代の娯楽、映画産業が斜陽を迎えたように(全盛期に活躍した関係者は、まさか映画が衰退する娯楽になるとは思ってもみなかっただろう)何かと取って代わられるのかもしれない。
兼業で創作を続ける(生活基盤を確保した上で)以外の、腕一本で食べていく人間にとっては、厳しく先行きの暗い時代に向かっているような気がしてならない。
それこそ批判、売り上げ、逆境にもめげない「鋼のようなウィズダム、輝き続けるフリーダム」の「創作をしないと収まらぬ」純粋精神の持ち主だけが、今後サバイブしていけるのかもしれない。

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