長山洋子 ときめき・・・アイ・ラブ・ユー



長山洋子 ときめき・・・アイ・ラブ・ユー
発売日 1985年03月25日
型番 VDR-1006

1.密やかにときめいて・・・
2.旅人
3.モ・ナ・リ座
4.春はSA・RA SA・RA
5.シャボン
6.夢色ジェラシ-
7.ため息いっぱいセレナ-デ
8.白いコスモス
9.悲しいほどひとりきり
10.禁じられた恋にそむき
11.ごめん

小学校六年の時であったか。初めて「女の子は可愛い」ということを認識した。

それまでは近所にある寺の境内などで、無邪気にはしゃぎまわっていたのに、体験したことのない感情が芽生えたのである。

ときめき・・・アイ・ラブ・ユーである。

そうなってくると、その娘のことを考えるだけでドキドキしてしまい、感情の処理に困惑したものだった。その娘は…、伊藤つかさ系の目元がホニャっとした少女であった。

tuskasa.jpeg ※参考画像

現代の目から見れば「そうかぁ~?」と言われる向きもあろうかと思う。30年で女子の可愛さも変化し、進化した。

しかし当時、つかさはダントツだったんだよ!

あぁ、可愛かったね。とろけそうな目元、愛らしい口元。まさしく少女人形でしたね。本気でこんな人形一体欲しかったね。道を外さず危ない大人にならなくて良かったと思ってますよ。

同じクラスで席替えの時、近くになればワクワクしたもんでしたな。

しかし運命とは非情かな…。こっちがこれだけ思ってやっているのに(オイオイ)、この少女はドッジボールが得意なスポーツのできる「しょうゆ顔」の同級生が好きらしい、という事を知ったときの私の計り知れない失意。

はじめて対面するどうしようもない絶望。こっちがいくら努力しようが、いかんともしがたい「感情」という名の化け物。

「整形するしかないのか?…」屈折していく感情、不安定になる情緒。

いくら私が「昨日のベストテンみた?」と、話を振ってみても、少女がウットリと見ているのは同級生という事実。

子供の恋愛というものは、どの辺りで成就するものなのか。もちろんチン毛も生えてはおらぬので、セックスなど論外である。手を握って一緒に歩けば満足なのか、ニコニコと話が弾めば満足なのか。

しかし、それらのことでさえ「不可能」であるという悲しい現実。

告白など当然していない。こっちの一方的な想いだけである。であるから、フッたもフラれたも初めからないのだが、行き場のない感情がてんこ盛りのウンコのように、ドス黒くとぐろを巻いている。

「えぇ、いいでしょう。私はおりこうさんですから身を引きましょう。泣いてもあの子は振り向いてくれませんからね」

授業が終わりクラスメートがパラパラと教室を出ていく。わざとらしく机の中を整理しながら時間を稼ぐ。

どのくらいの時間が経過したことだろう。教室には夕陽が射し込んできている。

足を震わせながらゆっくりと席を立つ。そうだ、これは潔く身を引く慰謝料のようなものなんだ。だって僕は我慢をして「僕とだけお話して!」と泣きながら君を困らせなかっただろう?

諦めるんだ。自分を無理矢理納得させるんだ。君を忘れるために僕は飛び立つよ。飛び立つためには当然「燃料」がいるんだよ。ぼくはそれを「補給」しに来たんだ。

瞬きもせず誰一人いない教室で立ち上がり、少女の机に向かってゆっくり歩き出す。

耳元で心臓の高鳴る音が響き渡る。

おもむろに少女の机の中へ手を伸ばすと、少女の縦笛は綺麗に整頓された机の中にあった。

「プチン」笛を包む袋のボタンを外す。その音に酔いしれる。完全に統帥する。

「いい音色だ」と、恍惚に浸るマ・クベ大佐のように…。

そうしていやらしい手つきで笛を袋から取り出すと、私はなんのためらいもなく笛にしゃぶりついた。

いろんな角度からしつこく舐めまわす。「夢中」という言葉が最も相応しい。お父さんお母さんに見せられる顔ではなかったと思う。

「あの子の口がここにくっついてたんだ。ぼくはいまキスをしているんだ」

悲惨なピーヒャララ。後半は高速ピストンで喉の奥まで出し入れを繰り返す。神への冒涜! 私は何をやっているのか。恥を知りなさい!

もう一人の自分の制止など聞く耳もない。

舐めました。存分に舐めましたよ。つかさの笛を。これで僕は飛びたてます。

書き終えて思う。

呉エイジサイテー! とか言わないで。傷付きやすいんですから。。。


私の悲惨な初恋を知ったのだ。ここは一回押しとこ。

コメント

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Re: No title

コントではないのです。
ただ、コントと違うところはですね、
事が終わった後、水で綺麗に洗って拭き取り、
元通りにしたことです。
その辺りがジェントルメン! って五十歩百歩か?!

No title

>笛をしゃぶる
実在したのですね・・・・コントの世界だけかと思ってました・・・・・・・・・・

あ、うそうそ。
その調子でブログアップお願いしまあ~す(土下座)

Re: No title

あぁ、昔は胡麻化していたのですね。
私自身、忘れていたではありませんか(笑)
でもこれで、私も飛び立てます。
全て告白したのですから(笑)

No title

呉さんの本家ページ、「珠玉の4コマ劇場」では

「俺はやってないぞ(笑)。」

とのコトでしたが………


実は思いっきりやってたんですね(笑)。

しんじていたのに……(笑))


でもそんな勇気溢れる告白に、そして過去を清算してくれた呉さんに、
エンターティナーとしての魅力を再確認させられました。


Re: No title

はじめまして。
素晴らしい、ワンダホー。
でも、最後は勇気を振り絞って報告してほしかった。
間違いなく、彼女の髪の毛は貴方の口で
しごかれていることでしょう。何度も(笑)

Re: No title

> s/統帥/陶酔/g
そして任務完遂!

No title

呉さん、はじめまして。

7年前に初めてのPC(emacでした)とネットに耽溺し、死ぬほど笑わせてもらったのがワガツマでございました。以来変わらずのご活躍、いつも愉しみに拝見させて頂いてます。
最新エントリに当方も思わず過去の歪んだ憧憬が蘇ってしまいました。

人生で一番恥ずかしい季節・中一の折、比較的絵が得意だった自分に憧れの女の子が「私に一枚これで絵を描いて!」と某ミュージシャンの写真集を手渡したのです。
全霊を込めて臨みましたが、ふと気付くとページの間に長い髪の毛が一本。
そ知らぬ顔で仕上げた絵(ヘタ)と写真集を返した後も、しばらくその毛は手元にあった記憶があります。 

佐野史郎の鬼気迫る演技が話題になったドラマから、遡ること数年前の出来事でした。ほ~ね~ま~で~溶けるよ~な~♩


俺、あれ舐めたんだろうか・・・思い出せない・・・

No title

s/統帥/陶酔/g

Re: 少年の日の思い出・・・

いろんな大人への階段があるのです(笑)

少年の日の思い出・・・

少し絶句・・・もしクラスメートに見られたら・・・これはA級戦犯扱いになりますな~。

しかし私も中学生時代、見てはいけない女性トイレのゴミ箱を見た事が・・・・・。

かなり絶句しました思い出が・・・。

がんばれ呉エイジ!!

渾身の最新単行本
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マックピープルの巻末に毎月こっそり「我が妻との闘争」を連載しておりました。電子書籍1巻から5巻、絶賛発売中!

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