西村知美 天使のメイル




西村知美 天使のメイル
発売日 1987年3月21日
型番 CA32-1395


01.愛は透明気分
02.絹の景色
03.たそがれ物語
04.光のメイル
05.二人のメイン・ロード
06.ルノアールの景色
07.スター・ワールド
08.青い月影
09.眠れぬ夜へようこそ
10.白いかすみ草





 今回も『すごい面接』のレビューを頂いたので、この場でご紹介させて頂きます。

 ・レビュー

 ありがたいです。この、創作を投げ、受けた方からの返球。というキャッチボール。これが子供の頃から好きで、ずっと創作を続けているんだろうと思います。

 そして中学時代に読みふけった江戸川乱歩の『探偵小説40年』そこで執拗に繰り返される『自作回顧』この魅力にも取り憑かれておるようです。あぁ、カッコイイ。自分の手で物語を生み出し、世間の評価と創作ノートを丹念に書き留める。これに感銘を受けたのでした。

 ですので、自分の作品を発表して『金、金、金』という気で宣伝をしているのではないのです。自分の中で『探偵小説40年』的なことをやりたくて、ここのところ突き動かされておるのです。

 そしてまた今回は重量級のレビューです。アクセスに貢献したいので、興味ある方は上記のレビューをクリックしていただいて、そして更に今回はこの管理人さんが今後不意にブログを辞めてしまう可能性があるやもしれません。それではあまりにも勿体ないので、転載させて頂き、今後も資料としてここに残しておきたく思いました。

 以下、レビューの転載です。

 「すごい面接」の何がすごいかというと、小さな文字で「ビジネス編」と書いてあるところがすごいです。ずるいです。騙された人、いるんだろうなぁ。

 最初は、面接の話から始まります。そこに登場するアスペルガーの青年が果敢に面接に挑むわけです。実は、これ、笑い事では済まされない深刻なテーマが潜んでいます。このように仕事を求めて面接に行くだけのモチベーションはあるわけですから、知的に問題があるとは考えにくいでしょう。しかし、社会の中で生きていくコミュニケーション能力や、場を理解する能力がごっそりと抜け落ちているために、一般的な常識と言われることが理解できないわけです。これは、当の本人は何ら悪くなく、生まれつきの脳の機能的な問題と言えます。このような、知的に保たれていて、でも社会のシステムに適応できない人はとても多いです。しかし、このような発達障害の方に対して行政の対応はとても冷たいです。「すごい面接」は、そのような笑いの中に現代の深刻な雇用問題について問題を投げかけている鋭い作品なのです。

 「手作り人形」は、なにか、女性の恐ろしさ、愛情の深さというものを感じる作品です。ふと思い出したのですが、赤の他人(女性)がある男性をストーカーのように見守ることがあったら怖いと思いませんか? むちゃくちゃ怖いですよ。ええ。

 「ボランティアの案内おじいさん」は、最初Kindleが壊れたか、自分の頭がおかしくなったかと思いました。あとがきにも書いてありますが、語りは落語と同じ構成になっています。できれば上手な若手落語家に新作ネタとして語ってほしいと思いました。よく出来ています。そして、感心したのは、昔の家の作りについての知識です。おそらく、似たような話を研究して作り上げていったと思います。

「朝の風景」は、自分の家のニワトリを思い出してしまい、目頭が熱くなってしまいました。これは、私だけの反応です。はい。

「愛国心の果てに」ですが、大変長いストーリーで、おそらく最も気合が入った作品だと思われます。他の作品は日常の一部を切り取る形で作品としていますが、この話は全くの非日常で、読者の想像をはるかに超えた異常な世界の物語です。描写も細かく、おそらく作者が想像しうる情景を文字としてふんだんに注ぎ込んでいると考えました。最後まで謎が残されており、読者が飽きさせないよう、次から次へと意外なイベントが起こるわけです。

 それぞれ全く違う文体で構成された短篇集ですが、この作品を皮切りに次のステップに繋げたいという意気込みが詰まっています。どの作品も計算されており、何度も修正を加えて完成させたに違いありません。読者側も、繰り返し読んで、結論を知った上で最初から読むと新たな発見ができる楽しみがあります。決して期限に追われて書いた(かどうかわからないけど)「我妻」とは違うんです。

 久しぶり読書の楽しさを実感させてくれた1冊、これから秋深まる季節です。是非読んでみてください。


 以上です。とても深く読み込んで頂いて、作り手としてこれ以上の喜びはありません。以上『すごい面接』五篇の中・短編を収録しております。値段に関しては思うところがあり、最低価格に設定しました。これは儲けよりも一人でも多くの方に読んで頂きたいがための価格です。

 そうして得た印税は、次作の資料・取材費に充てていきたいと思っています。自分に課した最初の売り上げハードルはなんとか越えました。8月4日の発売から、ほぼ毎日まだ出ています。パワフルな創作活動は、誰かの刺激になる、と思っています。

 あなたも日々の人生でスパークしてください。私もまだいろいろスパークして形にしていきたいものがたくさんあります。それでは。



いつも来てくれてありがとう。貴方が押すから順位が上がる。やる気も上がる。

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