南野陽子 Pearl Tears




南野陽子 Pearl Tears
発売日 1992年3月25日
型番 SRCL2352


01. 思い出を思い出さないように
02. 真夜中のメッセージ
03. さよならのめまい
04. 雨のむこうがわ
05. 話しかけたかった
06. 涙はどこへ行ったの
07. 星降る夜のシンフォニー
08. そして、またイヴがきて…
09. 呼びすてにしないで
10. これっきりにしよう
11. Hello!Goodmorning
12. サマー・フレグランス
13. ダブル ゲーム


【アルバム一口メモ】未発表トラック『これっきりにしよう』を収録したベストアルバム。今でも綺麗な美魔女、南野陽子のベストアルバム。決して歌が上手いとは言えない、独特の鼻にかかった甘いボーカルが一番生きている『涙はどこへ行ったの』が個人的なベストトラックである。


 会社から受講費用を出して貰って資格を取り、無事合格したのはよかったが、おかげで土日の休みは潰れ、一週間以上休みの無い状態になってしまったのである。

 今日はようやく休みが取れて、ゆっくり寝床から起き、プライベートタイムは何をどこまで進めていたっけ? とボンヤリ考えながら色々なことを片付け始めながら、小休止でこの『だめなやつら』更新作業である。

 まず、会社から帰って、寝る間に三十分の自由時間もない十日間であった。読みかけだった橘外男の『陰獣トリステサ』を一週間掛けて漸く読み終えたのであった。

 これくらいの中編に一週間もかかるなんて、と速読の方から笑われてしまう読書スピードなのだが、橘外男の文体が原液カルピスの如く濃くて(笑)必殺の文体である『饒舌体』も乗りに乗っており、寝る前の数分、疲れを押して読み続けた(台詞はほとんどなく、本を開けば主人公の心象描写でビッチリと埋められているイコール読み疲れる(笑)







 物語のあらすじを紹介しておこうと思うのだが、かなり古いエログロ作品なので、差別用語のオンパレードなのだ。迂闊にそのまま転載できない記述満載で『こんなもん紹介文書けるかいや!』と叫びたくなる内容である。

 苦学して銀行の頭取にまで上り詰めた主人公はびっ○で…、ほら、ここにも罠が。片足が不自由で、幼い頃、遊んだ綺麗な女の子が、無邪気に遊んでくれていると思い込んでいたのに、物陰から『憐れみで付き合っているだけ』という少年の心を張り裂けさせるには充分のショッキングな告白を盗み聞き(このエピソード、これだけ濃密にいる? とも思うのだが)勉強に打ち込んだ人生だった。

 そうして一目惚れした若い女性に求婚し、四十代と二十代の年の差婚なのだが、この女、金目当てで結婚しただけで、若く弾けそうななまめかしい肌に、一度も触れさせない悪女なのである。そうして金は湯水の如くバンバン使う。

 主人公は気弱なので、ちょっとしたミスでも女に突っこまれ、ただ『あうあう』となるだけで、全く反論できないのだ。そうして再び銀行の金で豪遊をする。

 ここまで贅沢させているのだから、一度くらいさせてやってもよいではないか、と読む方が哀れむほどの悲惨さである。

 贅沢は止めない、その上夜は別室で寝て鍵をかけ、寝間着姿さえ見せない。主人公はしたくてしたくて悶々として夜も眠れず、真っ暗な廊下をフラフラと彷徨って、嫁さんの扉の前でボーッと立ち尽くすだけなのだ。なんといういじらしさ。

 そうして妻は豪遊仲間から珍犬の噂を聞きつけ、主人公に初めて甘えた声で寄りかかり、法外な値段の犬を買う。主人公は上機嫌だ。『やっと甘えてくれた。どれだけ高くとも買ってやろう』みたいな。

 で、案の定、買ったら速攻で主人公ガン無視である。ほら、言わんこっちゃない。読む方はそんな予感がしていたのだ。『志村後ろ』の声援に似た感情を持ちながらページをめくる。

 で、この犬、改造に改造を重ねた、女性と性交するために特化した陰獣なのであった。それは長時間持続し、人間の男性では到底得られない快楽を女性に与え続け、一度味を知った女性は、それこそ阿片中毒患者の如く云々、と、これまた橘外男の濃密な『饒舌体』で使用レビューが語られるのだ。女性は『☆五つものですよ』と。

 で、金持ち婦人との書簡とのやり取りを、探偵使って盗み見た主人公。今では迂闊に書けない身体的特徴を侮辱する言葉のオンパレードで主人公は笑いものにされ、あんな男トリステサ(陰獣の名前)以下だ、あいつは犬畜生以下の人間だ、と笑われていることを知った主人公は遂に怒髪天。

 ここからは今までの鬱屈が爆裂した復讐劇に向かって、物語はカタルシスを迎える。なんせピストルを突きつけて『全部脱げ』と命令して『探偵を使ってお前が犬と何をしとるのか、こっちはとっくにお見通しじゃ!』とばかりに『今ここで毎晩鍵をかけてやっとることを、ワシの目の前でやってみろ』と強要。

 髪の毛を引っつかんで無抵抗な裸の妻を引き回したり、遂にピストルで結合できた最悪の初夜シーン(『続けざまに二度も行為を行い』という饒舌体の記述、いる? と丁寧にやった回数まで記載され)ニヤニヤして読むんじゃない、人格が疑われる、と、もう一人の自分が自分を怒りながら、どのようにもつれた結末を迎えたのか、それは未読の方の興味を削ぐことになるので、全部は書かないでおきましょう。

 ただの低級なエログロ作品、では済まないんだよなぁ。橘外男、なんと直木賞作家ですからね。直木賞作家の熱にうなされたかのような悪夢譚、気になりましたらどうぞ(笑)



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