西村知美 MEMORIES

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西村知美 MEMORIES
発売日 1989年4月8日
型番 CT325435

1.夢色のメッセージ
2.見えてますか、夢
3.わたし・ドリーミング
4.君は流れ星
5. 16粒の角砂糖
6. シンフォニーの風
7.初めまして 愛
8. ポケットに太陽
9.想い出の冬休み
10.サクラが咲いた
11.天使のゆびさき
12.Blueberry Jam
13.きゃきゃきゃのきゃ
14.さよならの学生通り

今のブログ製作者の中核を担う層にとって、ジャッキーチェンとは、どんな存在なのであろうか。

ラッシュアワーの人か? シャンハイヌーンの人か?

私、昭和44年組にとってジャッキーとは「笑拳」の人である。

それは凄まじい影響力を持っていたものだ。今では考えられないが、月に3、4本テレビで映画が放映されていたのだ。

それも年内に繰り返し同じタイトルを、である。数字が取れたのであろう。

真似てパンチを繰り出すごとに「ブンッ」と口で効果音を出し、弟と組み手をして鼻に当り、鼻血を出して弟が泣き叫ぶことなど日常茶飯事であった。

小6から中1にかけてどこの学校でもジャッキーブームが巻き起こっていたはずだ。

違う小学校からも集まった中1時代。やはりジャッキーファンはいた。

そうなると自然に学校帰りに近くの神社に集まり「修行」が始まった。

それぞれが独自の拳を目指し、各々が技を磨いたものだった。ある者は「ミミズ拳」またある者は「ラッコ拳」など、実戦でどれだけ通用する拳なのかは今となっては疑問だが、それでも基礎体力向上を含め、皆、熱心に取り組んでいた。

そんな中、クラスメートの一人「竹ちゃん」が「遂に編み出した!」と言って皆を神社に集めたことがあった。

それは今までのみんなの拳とは比べ物にならないくらいの「最強の拳」であるという。

それは一体なんなのだ、と。どういうことだ、と。

ぐるりとギャラリーに囲まれて竹ちゃんは静かに発表の時を待つ。

一同「竹ちゃん、どんな拳法を編み出したんや?」

竹「昨日完成した。それは犬(けん)…、えーっと、猫って別の読み方って何?」

一同「?。びょう、かなぁ…」

竹「犬猫(けんびょう)16拳だ!

一同はひっくり返った。それはモロにジャッキーチェンの映画、蛇鶴八拳にインスパイアされて出来たであろうことは、中1の我々にでも容易に想像ができた。8×2は16だし。二倍強いということか?

竹「あのな、ウチにな、犬と猫同じ部屋で飼ってるねん。でな、そのな、仕草とか様子を観察して拳法にしたんや、でもな、ウチのな、犬と猫、同じ部屋で飼っててもな、全然ケンカせぇへんのやで、スゴイやろ?」

中1の説明はとことん脱線していく。そんな仲良しの犬と猫を観察して、果たして最強の拳などできるのか?

そのどこらへんが最強の拳なのだ?と。見せてみろ、と。

一同の疑問がピークに達したところを見計らって、竹ちゃんは技を披露しはじめた。

その瞬間、竹ちゃんの目は人間の色を消し、一点を凝視して猫になり切っていた。

ゴロッ、ニャーゴ。ゴロッ、ニャーゴ。

少し微笑みを浮かべながら竹ちゃんは我々に近づいてくる。その仕草はかなり念が入っていた。

ゴロッ、のところでオデコから頭のてっぺんを使いグリグリと相手の肩にこすりつけた後、ニャーゴのところでスーッとほっぺたに流す。それを左右交互に繰り返す。

一同は驚く。これは人懐っこい猫だな、と。こんな懐いた猫は今まで見たことがない、と。

その瞬間、竹ちゃんは両手をブラリとさせたまま、丁度TKOが鶴瓶のモノマネをするときのような顔をして「ブルルルルルッ、ブルルルルルッ」と、猫のノドを撫でた時に発する声を出しながらゆっくりとこちらに近づいてくる。

その顔に一同が見とれていたその時

ウー、ワン!

竹ちゃんのアイアンクローが私のノド元に食い込むのだった。やられる方も「あふっ」と言いながらチョット笑ってしまうような技である。

完全に間合いは詰められていたのだ。

竹「あのな、猫の人懐っこさとな、犬のな、ケンカする時の姿をミックスしてみてな、猫で油断させておいてな、犬で攻撃するから最強の拳なんや」

確かに工夫は見られる拳法ではあったが、最強の名を冠する拳法とはとうてい思えなかった。

一同「16拳というんなら、残りの15拳はどんな型やねん」

その言葉で竹ちゃんは一瞬ひるむ。どうやら残りは考えていなかったようだ。

竹「あ、あるよ、ちゃんとあるよ」

言うなり竹ちゃんは「ウー、ワンッ」と犬の鳴きまねをしながら、手は招き猫のような手になっていた。

竹「これはな、声は犬でな、仕草は猫やから、相手を思いっきり錯乱させる技やねん」

竹ちゃん…。それを言うならかく乱だよ。錯乱しているのは竹ちゃんだよ。

ちょっと国語が弱かった竹ちゃん。あぁ、僕は君が大好きだった。今頃どうしているのかなぁ、今となっては遠い遠いMEMORIES

というわけで西村知美のMEMORIES。「わたし・ドリーミング」改めて物凄いタイトルだ。。。



※オマケの参考映像



犬猫16拳は最強! に一票!

コメント

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Re: No title

天然をドリーミングで括るのがすごい!
ミスターBOOは面白かったですね。
テレビ観ながら笑い転げてました。

No title

西村知美のベストいいなあ…
こういうアイドルも80年代ならでは。
シングルは買わなかったけど、まとめてみると佳曲ばかり。

さて、おいらも小さいながら、ジャッキーは好きでした。
ちなみに…Mr.BOOも好きだったな。
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